8月5日、日経平均が4451円の値下がりを記録。
ブラックマンデーを超える下落幅になったと話題になりましたね。
次の日戻ってましたが。
そのニュースとともに青汁王子こと三崎優太さんが信用取引で莫大な損失を被ったことが伝わってきました。
YouTubeなどでご自身で発信されてましたね。
私も今年から始めた新NISAは含み損になっています。
投資について思うところや今回の青汁王子のニュースをみて感じたことを書いてみたいと思います。
信用取引の恐ろしさ
普通に株を買っていれば、その株が暴落してもマイナスにはなりませんよね。
持っていた資産が減るだけです。
でも、信用取引となると話が大きく違ってきます。
要するに借金して株を買うっていうことですよね。
「信用取引」なんて名前はまともそうだし、お金を貸してくれるのが証券会社だからいいもののように感じてしまいそうですが、借金はどんな形であれ借金。
人生を破壊する可能性のある仕組みだと思います。
これが規制もされず堂々と多くの人に勧められていることが怖い。
一歩踏み間違えれば、だれでも転落する可能性があるということです。
青汁王子の場合、個人資産は億単位でマイナスになっているようですが、まだ会社や不動産などがあっていますぐ破綻するような状況ではない、と語っています。
稼ぐ能力は高い人なので、挽回の余地はあるでしょう。
「信用取引はもう絶対しない」と別の動画で語っていた青汁王子。
代表的な失敗例としてその名をとどろかすことになりましたが、ありのままを公表する姿は潔くみえました。
以前の浪費しか知らなかった青汁王子よりむしろ今のほうが応援したくなります。
今後事業で稼ぎ復活していく姿を見せてくれるでしょう。
暴落は定期的にやってくる
株式市場の暴落は、歴史的にみれば定期的にやってきています。
景気は循環していてよくなったり悪くなったりを繰り返してますから、株価もそれに連動するんでしょうね。
でも長期的にみれば、株価はずっと右肩上がりを続けてきました。
短期で見れば暴落であっても、20年後、30年後からみたらたいした変化にはみえなかったりします。
今含み損になっている新NISAも、長い目でゆっくり育てていければいいかのなと思っています。
投資はギャンブルじゃない
青汁王子は「投資なんかしないほうがいい」と株式投資にすっかり懲りた様子でした。
青汁王子が買っていた株はグロース市場(新興企業向けの市場)で、しかも信用取引。
そのうえ借りたお金でさらに同じ株を買うというハイリスクな集中投資。
投資においてやっちゃいけないパックを全部詰め込んだ感じに見えます。
短期で増やそう!と考えるとこういう罠にはまりやすいんでしょうね。
株の短期トレードはギャンブルのようなものです。
明日あがるか下がるか、だれにもわからないからです。
チャートの形をみていろいろそれらしく解説しているYouTubeがあったりしますが、占いの水晶玉をみて未来を予想することに近いなあと感じます。
もし仮に青汁王子が信用取引ではなく、たとえばアメリカの高配当株ETFに1億円投資していたら・・・
利回り3%だったとしても1年で300万円を配当でもらえる計算。
青汁ヒルズに使っていた年間10億を投資していたら、1年で3000万の配当。
毎月200万円以上の不労所得なんて夢のようですが、以前の青汁王子にとってみたらとるに足らない額だったでしょうね。
資産がマイナスになって初めてお金の価値に気づく、よくありそうなことです。
本当の投資は長い時間をかけて経済全体の成長とともにゆっくり増やしていくもの。
投資は長期が基本、と言われていても先日のような暴落が起きたり含み損を抱えたりすると逃げ出したくなる気持ちになったりしますね。
投資に期待しすぎず、いかにコツコツたんたんと続けられるか。
今回の青汁王子のニュースを半面教師に、投資とは適度な距離を保って付き合うよう気を付けていきたいと思います。