先日保険会社から火災保険の更新のお知らせが届きました。
とにかく保険が大好きな母は、「地震保険、いるよね。家財保険もかけたほうがいいよね」と深く考えることなく保険に入ろうとします。
「だって払えるから、保険かけといたほうがいいでしょう」というので、昔の私だったらそんなもんかと思ったでしょうが、今はそれが間違っていることを知っています。
保険は払えるから入るのではなく、必要だから入るもの
保険の考え方の基本は、当たってしまったら人生が破綻するリスクに備えるもの。
たとえば自動車で人をはねてしまって多額の賠償金を支払うとか、家が燃えてしまって建てなおすために数千万円必要になるとか。
自分一人では対処できない事態に備えるのが保険の本来の役割です。
スマホやパソコンについてくる保険とか、よくありますが全く必要のないものです。
月々数百円だから、と思いがちですが10年そのままにしておいたら数万円。
修理代より高くなるでしょう。
あてにならない地震保険
地震保険に関しては、本当は必要な保険ですがあてにならないので入る意味があまりないというのが正直なところ。
家の壊れ具合によって支払われる金額が変わるようですが、柱一本でも残っていれば全壊とはならないそう。
また最近の地震災害の増加で保険料が値上がりしていて、負担が大きい割にいざというとき役にたたない保険という位置づけです。
地震の場合、被害が広範囲に及ぶことが多く、保険会社の保障が手薄になるのは仕組み上しかたないことといえます。
よく考えれば必要ない家財保険
家財保険に関しては、よく考えれば必要ないことがわかります。
今回の我が家の火災保険の更新では「300万円分の家財が保障される」という内容の保険をつけようとしてましたが、いったいどこにそんな高価な家具があるというのでしょうか。
「トータルでみればだよ」と母は言ってましたが、家電や家具、全部たしてもせいぜい100万くらいにしかならないでしょう。
必要な家財を洗い出し、金額を調べればすぐにわかることですが、面倒だからしていないだけだと思われます。
「予備費」という概念がない母
なんでも不測の事態には保険でそなえればいい、と考えてきた母には、予備費という概念がないようです。
「あてにならない地震保険に入るより自分で備えよう」というと、「どうやって?」という答えが返ってきました。
お金はなんとなく銀行にあるもの、という管理しかしていないので、「これは生活に使うお金」「これはいざというときに使うお金」という予算管理がまったくされていないのです。
だから不安になって保険をかけたくなるんだと思います。
お金の管理は100%したほうが不安がなくなる
私もお金について学ぶ前は、入ってくるお金より出ていくお金が小さければそれでいい、くらいのざっくりした管理しかしていませんでした。
母のやり方や考え方を真似しており、お金の流れを把握しすぎると不安になりそうな気がしていたからです。
でも逆に、未来のお金に対する漠然とした不安はいつもありました。
今はマネーフォワードというアプリを利用して、自分の収支を完全に把握しています。
そうすると、「このままじゃ将来お金が足りなくなるんじゃないか」という不安の代わりに、「これからあとこれくらい貯めれば十分だ」という展望が開けてきました。
予算管理の重要性を教えてくれるYouTubeがあります。